男と珈琲Another side

男と珈琲のお話をしました。
algernonab.hatenadiary.jp
今日はその後日談をしましょう。



男は行きつけのお店に行った。
そこは女性店主一人でやっているような小さなレストランでしたが、知る人ぞ知る名店でフランスで修行して神戸で大きなお店をしていたオーナーさんで珈琲屋が地元で一番美味しいコーヒーを入れていたとすると、店主は五本の指に入るほど美味しい料理を作る方でした。

子供の年齢が近かった事もあり、男はよく店主と話をしました。
皿洗いを手伝った事もあります。遠いお店なので行くと数時間話をして帰ることがほとんどです。
そもそも男以外の客がいたことがあまりありません。美味しいお店なのに。

男がお店を気に入ったのは店主が「あのね、料理は塩と油と少しの出汁ですよ。」とすごくあっさりと言ってのける豪快さからでした。
そんな彼女から意外な話を聞きました。
ある時男と珈琲屋の話を(長いので端折って)すると、「その人はよく知っています、奥さんと私仲良しなんです。」男は意外でした、別に意外なこともなかったけれど、その奥さんになっていると思われる方にそこまで良い印象を持っていなかったからかもしれません。

「彼女は結婚して変わりました。すごくいい人を見つけられたんだと思います。」
そうなんですか?男が聞くと

「彼女昔は、なんていうか神経質と言うか、こだわったらこの小麦粉じゃないといけないみたいな感じで。ほら私ってザックリしてるじゃないですか?なのでいつも叱られていたんです(笑)」
ははぁ、なんとなくわかりますよ。男はあまりに隙がないオーガニックを追求しすぎている彼女のケーキがそんなに好きではなかったのです。どことなく性格が出ているようで。

「でもね、結婚してから柔らかくなったんです。きっといい人なんでしょうね。旦那さん。」
へぇ...。

男は言葉を続けることが出来ませんでした。
男にとって珈琲屋の話は珈琲屋サイドでしか見ることが出来ないお話でしたが、別のサイドから見たら美談だったのです。
男が見てきた彼は最初そのケーキ屋のように神経質というかこだわりが強い頑固者でした。よく衝突した話を聞いていたので。
やがて歳を重ねるうちに彼も柔らかくなったと言うか大人になったように思いましたが、そう言う彼だからこそこだわりが強い彼女の良いパートナーになれたのもしれません。

失敗や別れというものは人を一つ奥深いものにする気がします。
ま、それは別れた悲しさを乗り越えた時にあえて思う事で出来れば好きな人と末長くが理想なのでしょうが。

男は思いました。
漫画やドラマのように一元論で悪役である事なんてなくってどんな人でもその人の人生はその人だけの物で最悪な人なんていないんだという事を。

珈琲屋の店に行くことは無いけれど、二人がいつまでも仲のいいパートナーであってほしいと男は思いました。



おまけ
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pura vidaというミサンガブレスレットを久々につけてみました。

www.puravidabracelets.com


服がシンプルになる一方なので。でも男性がつけていてもいやらしくないアクセって難しいですよね。

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残念ながらそのお店はもうないんですよ。
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